食品表示データの作り方
食品表示データを作るにあたって、最もたいへんなのが商品の内容物(商品を構成する原材料と添加物)をルール通りに並べるところではないかと思います。
原材料と添加物に分けて、それぞれ重い順に並べるという基本から始まり、特定原材料や遺伝子組換え食品、複合原材料の省略、添加物の名称、原料原産地など分かりにくいルールがいっぱいです。
もちろん「らくらくシェフ」は難しいルールを知らなくても、面倒な計算をしなくても、誰でも簡単に表示データを作れるようにするためのソフトウェアなのですが、ここではソフトを使わずに、手作業で表示データを作る場合の手順を例をあげてご紹介しています。
「らくらくシェフ」がどのようなロジックを用いて表示データを作っているのかお分かり頂けると思います。
食品表示データの実践
焼き菓子編
ベリーとチョコのマフィン
< 食品表示データの作成手順 >
- ①材料を使用量が多い順に並べ変える。
- ②材料を一般的な名称に変える。
- ③複合原材料の材料を括弧書きで、その使用量の多い順に表示。
- ④原材料と添加物の順番を並び変える。
- ⑤複合原材料の内容物のうち、省略できるものを省略する。
- ⑥特定原材料等を含む原材料、添加物の後ろに括弧書きで特定原材料等を表示する。
- ⑦最も重量の多い原材料の後ろに括弧書きで、その原産地を表示する。
- ⑧原材料と添加物を明確に区別する。
材料を使用量が多い順に並べ変える
材料を一般的な名称に変える
複合原材料内の材料を括弧書きで多い順に表示
添加物を書き出す
ベーキングパウダー、乳化剤、香料、酸味料、乳化剤、香料 は添加物!
原材料と添加物をそれぞれ使用量の多い順に並び替える
複合原材料の内容物のうち、省略できるものを省略する
- ①複合原材料内の原材料が3種類以上ある場合、その複合原材料の原材料に占める割合の高い順が3位以下であり、かつ割合が5%未満である原材料については 「その他」と表示することができる。
- ②複合原材料の名称からその原材料が明らかである場合、その原材料のすべてを省略可能。
- ③複合原材料の製品の原材料に占める質量の割合が5%未満である場合、その原材料のすべてを省略可能。
原材料と添加物に特定原材料等を含む場合、後ろに括弧書きで表示する
< 特定原材料等 >
- 表示の義務がある特定原材料
<7品目> - えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生
- 表示が推奨されている特定原材料に準ずる
<20品目> - あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
最も重量の多い原材料の後ろに括弧書きで、その原産地を表示する。
- 生鮮食品の場合
・日本産 ……「国産」と表示
・外国産 ……「(国名)」または「(国名)産」と表示
- 加工食品の場合
・日本で最終加工 ……「国内製造」と表示
・外国で最終加工 ……「(国名)製造」と表示